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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 65.低予算を感じさせない物語、意外な展開に面白さもあり SF映画 月に囚われた男 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2009年に公開されたSF映画『月に囚われた男』(原題 MOON)を観たのだが。近未来な世界で、月で孤独に働く男の数奇な運命が描かれ、怪しげな幻覚もあり、謎に迫るというもので。全くあり得ない話でもないだけに、思うところもある。

監督は、デヴィッド・ボウイ(本名 デヴィッド・ロバート・ジョーンズ)の息子 ダンカン・ジョーンズ。莫大な費用がかかりがちな SF映画を6億円ほどの低予算で作り、制作期間も33日と短く。それでも、それを感じさせない物語で、SFらしいメッセージ性もあり、地味に惹きつけられる面白さがある。

物語は、地球で使われる エネルギーの7割を月で採掘した ヘリウム3でまかない、それを行っているのが、ルナ産業。主人公は、ルナ産業と3年契約し、月で孤独に働く宇宙飛行士 サム。採掘自体は、大きな採掘機が自動で行い、それらを管理しながら、集めたヘリウム3を地球へ送るのが仕事。

月面基地には、サム一人だけ滞在し、サポートするロボット ガーティがいるのみ。ガーティは、人工知能を搭載しているものの、聞かれたことに答えるだけで、話し相手になるようなものでもない。

サムは、任期を終え、妻と娘がいる地球へ帰ることだけを支えに働き、家族とビデオメッセージでやりとりするのを楽しみにしている。衛星が破壊されたことで、ライブ通信ができない状態が続き、これにも意味があり。

まもなく、任期を終えるというところで、奇妙な幻覚に悩まされるようになり。月面探査車を運転中、幻覚に襲われ、採掘機に巻き込まれる事故を起こす。そこで助けられたことで、これまで繰り返し行われてきたことの歯車が狂い、思いもよらない 現実を突き付けられるというもの。

興味深いところとしては、地球から離れた月が舞台なため、目が届かない場所でもあり、そこで、科学技術を悪用していたというもので。主人公は、米国の俳優で、基本は英語なのだが、ルナ産業の月面基地では、韓国語が度々使われている。これは、日本以上に過酷な労働で知られ、自殺率も高いことなどを意識しているのかもしれない。

ちょっとした出来事で、あらぬ方向に転がり出し、そこで、悪事が暴かれるというのも、ありそうな話で。記憶まで操ることができても、人間の不可解さは、常にどこかに残り、やはり、機械とは違うというのも感じられる。

どういう展開になるのかを想像しつつ、最後には、一番の理解者は自分自身となり、友情もあるなど、静かに楽しめる映画だろうか。




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