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印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ ブログトップ
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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 70.007な世界をコメディに、妙な雰囲気が面白く ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2011年に公開された映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』を観たのだが。『ジョニー・イングリッシュ』(2003年)の続編で、スパイ映画 『007』をもとにした スパイコメディ映画。クールで気取った雰囲気からの笑いがあり、先の展開が予想できない 面白さもある。

物語は、主人公 ジョニー・イングリッシュが、任務の失敗から、ナイトの称号も剥奪、イギリスの諜報機関 MI7も解雇され、失意の中、チベットの僧院で修行。そこに、復帰許可が届き、中国の首相暗殺計画をを阻止するために、奮闘するというもの。

解雇されてから5年が過ぎ、ジョニー・イングリッシュがMI7を訪れると、建物のあちらこちらにTOSHIBAと書かれ、『スパイの東芝』というキャッチフレーズもあり、東芝に買収されているのも、ユニークで。それだけ、イギリスでも、東芝が知れ渡っているということだろうか。

実際には、イギリス情報局秘密情報部は、MI6と呼ばれており、映画 007のジェームズ・ボンドは、MI6の諜報員。イギリスは、MI6などの諜報機関の存在を否定していたこともあったのだが、007の原作者 イアン・フレミングは、元MI6と公表しており、その経験を作品に活かしている。映画のようなド派手なことはないにしても、近いようなことはあるのかもしれない。

映画 007を観たことがあり、美女を連れて、不可能を可能にする 一流のスパイ、お馴染みのスパイグッズなど、それらのイメージが強くある方が、パロディだけにより面白いのだが。それが無くても、スパイ映画ならではの雰囲気があるため、十分、楽しめそうで。

観始めたときには、どちらかというと笑う方でもないため、どうかなと思っていたのだが。007ならではの雰囲気もありつつ、頭脳明晰で、誰にも気づかれずに任務を遂行するような 諜報員が、次々と何かをやらかしており、明らかに、変なおじさんなのが新鮮で。

失敗続きでも、一貫して、自分は悪くないという スタンスは崩さず。このブレない感じが徐々に面白くなり、笑いのパータンに引き込まれる。大笑いとまでは行かないまでも、笑えるような 楽しい気分になる。

007という前提が濃いからだろうか、『Mr.ビーン』よりも面白く感じられ、クールさからのギャップも大きく。暗い気分でも、観ているうちに明るくなるような、そんな映画かもしれない。

 


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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 69.映像に迫力があるものの、物語が変わっており ベン・ハー(2016) [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2016年に公開された映画『ベン・ハー』を観たのだが。馬4頭に引かれた戦車での競技では、大迫力で躍動感があり、派手さもあったものの、1959年の『ベン・ハー』と比べてしまうと違った物語という感じで、残念なところもある。ただ、これが、今どきなのかもしれない。

逆転劇につながる部分が大きく削られているため、取って付けたような印象もあり。しかも、この物語では、見え隠れする キリストの存在も、振りが粗そうで、あってもなくてもという雰囲気もある。ここからは、比べての話なため、ネタバレになる。

『ベン・ハー』(2016年)は、こういう理由から、こういう流れになるという部分で、感情を強く表現しているような感じもあり。予算の関係もあるのだろうか、大きな出来事を街の中で済ませがちで、そこで、世界が狭く感じられる。どうしても、『ベン・ハー』(1959年)という物語が、壮大なスケールというイメージもあるため、違いが目立つ。

物語は、主人公 ベン・ハーは、イスラエルの王族の家系で、貴族。主人公と幼馴染に、メッサラがおり、この二人は、親友ながら、ローマ帝国司令官で支配する側のメッサラ、支配される側のベン・ハーで立場が違う。考え方の違いから仲たがいするというのは、どちらの『ベン・ハー』も同じ。最後に、戦車競技で、メッサラを打ち負かすのも同じなのだが、この間が、大きく異なる。

総督暗殺の汚名を着せられ、ベン・ハーが囚人となり、裕福な暮らしから、どん底に突き落とされる。この事件の切っ掛けになる出来事も違いがあるのだが、それよりも、囚人となり、ガレー船の漕ぎ手にされ、そこからのサクセスストーリーが、2016年の『ベン・ハー』にはない。ここが、逆転劇のキーポイントでもあり、ここがあるのとないのでは、物語に大きな違いがある。

1959年では、ベン・ハーがいる ガレー船に、司令官が乗り込み。ベン・ハーの知的なところに、司令官が目を付け、趣味で育てている剣士の一員にならにかと誘うも断られる。海戦が始まると、囚人が逃げないよう 脚に鎖をつながれるのだが、ベン・ハーだけは、その司令官の命令で鎖でつながれず。

敵の船に体当たりされ、甲板での激しい戦闘になり、司令官が海に投げ出されたところをベン・ハーが海に飛び込み助け、船は沈む。二人が、海で漂っていると、負け戦と悟り、自ら命を絶とうとする司令官をベン・ハーが思いとどまらせる。そこへローマ帝国の船が通り、二人は助けられるのだが、海戦自体は、大勝利と知らされ、司令官は喜び、ベン・ハーは、命の恩人として、丁重に扱われるようになる。

皇帝に謁見するほど高い地位の司令官が、死んだ息子の代わりに、ベン・ハーを養子として迎え、さらに、無実の罪も認められ、囚人からローマ貴族の仲間入りのようなことになる。この部分があるからこそ、捕らえられた 母と娘を助けるため、故郷へ戻った際、メッサラより格が上になり、立場が逆転する。これが、2016年の『ベン・ハー』には、すっかり抜け落ちている。

ガレー船の話では、他にも気になるところがあり。2016年では、漕ぎ手が囚人なため、虐待のような部分が強く印象に残るだけなのだが、1959年では、そこも違い。囚人ながら、船のエンジンのようなものでもあり、そう酷くは扱われず。司令官がやって来て、『バトルスピード!』、『アタックスピード!』と段階別に、どの程度のスピードが出せるかを調べたり。これを海戦前に行うなど、戦闘への慎重さが表現され、描写も細かい。これと同じような事が、他にもたくさんある。

戦車に乗ることになるのも、2016年は、ベン・ハーが馬に詳しいため、乗ることになるのだが、1959年では、詳しだけではなく、司令官の養子になる前、ローマでの戦車競技で名を馳せており、本場でというところで、実績があるプロのようなもの。欲深いキャラバンの商人が、そこに目を付け、ベン・ハーを乗せようと口説くのだが、ここだけでも、後者の方が違和感がない。

登場人物のキャラクターも、1959年の方が、個性的でキャラが濃く、その行動に違和感がないように感じられる。映画の作りとしては、昔の作品だけに、時代も感じられるのだが、物語に深みがあり、良さも変わらない。映像技術が進歩しても、昔の名作は、そう簡単に超えられないのかもしれない。

 


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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 68.ちょっとエレベーターが怖くなりそうな ホラー映画 デビル [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2010年に公開された映画『デビル』を観たのだが。エレベーターに閉じ込められた男女が次々と死に、殺し続ける悪魔は誰かという サスペンスホラー。狭い空間ならではの独特な怖さもあり、殺され方にホラー感もあるのだが、最後の結末に思うところもあり。

物語は、高層ビルのエレベーターが、突然、止まり、そこにいわせた男女5人が閉じ込められたことから始まり。エレベーター内の音声は聞こえないものの、防犯カメラで中の映像は、監視室から見える。そこで、一人が殺されたことで、殺人事件になり、呼ばれた刑事が、主人公。

犯人は、エレベーターに乗っている誰かなため、それぞれの名前を名簿などから割り出し、素性を調べるのだが。そこで、それぞれが外見とは違った 裏の顔があることが分かり、誰もが怪しく見えてくる。

偶然、同じエレベーターに乗ったはずの5人に、奇妙な共通点があり。そこで、信心深い警備員が話していた悪魔の話も、最初は、おとぎ話と冷たくあしらわれていたのだが、徐々に真実味を帯びてくるというもの。

手を伸ばせば届きそうな距離に、殺人鬼がいながら、それが誰か分からないというところに、ユニークさがあり。誰が悪魔かと想像しながら観るのだが、それが、モニター越しに見ている 刑事の姿とも重なる。

一方で、エレベーターの故障を修理しようとした整備士が、事故に遭い、修理も進まないことから、消防士も駆け付け、建物の壁をぶち抜こうとしたり。救助作業も進めながら、エレベーター内では、惨劇が続いている。

悪魔というと、文字通り悪そうなイメージが強く、無暗に殺されそうなのだが。この映画の悪魔は、邪魔をすれば問答無用ながら、狙われている人達には、それぞれ理由があり。そこに、ホラー映画ながら、距離があるため、それほど怖さが残らない。

この映画を観ると、実際、エレベーターに乗った際に、乗り合わせた人を妙に意識しそうで、止まるんじゃないかと、しばらく、気になりそうだ。1時間20分と短めなのだが、見ごたえがある映画だった。




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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 67.一風変わった 詐欺師も面白く、娘との絆もあり マッチスティック・メン [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2003年に公開された映画『マッチスティック・メン』を観たのだが。個性的な詐欺師を主人公に、娘との葛藤もあるなど喜怒哀楽が描かれている。ノリの良さもあり、あまり重くならない感じもあり、それでいて、最後の結末に思うところもある。主演は、ニコラス・ケイジ。

物語は、極度の潔癖症を持つ、天才的な詐欺師が主人公。プロ意識も高く、生活の仕方などにも、強いこだわりがあり。ゆるぎないスタイルを持つ 主人公のもとに、突然、年頃の娘との生活が始まり。娘ができたことで、喜びや不安もありつつ、様々な出来事が起こるというもの。

こだわりというところに、面白さもあり。ドアを開ける際など、『ワン、ツー、スリー』や日本語で『いち、にい、さん』と言いつつ、開け閉めを繰り返し、バタンバタンとしながら、開けたりするのだが。これも、極端な縁起担ぎのようにも見え、几帳面さが伝わってくる。

さらに、日本人のように、家に入るとき、靴を脱いでおり。強迫性障害から強烈な潔癖症を発症し、ちょっとした汚れも見過ごすことができず、寝る間も惜しみ、掃除が止まらず。ここに、粗暴な娘が転がり込み、一緒に生活するため、これまでの生活スタイルが崩れ、頭を抱えたり。

詐欺師の姿を描いているため、安いものを高く売りつけ、そこから、さらにというところで、手口の複雑さもあり、バレたらまずいという緊張感が漂うのだが。詐欺をするために、いろんな人物になりすましており、俳優が役を演じ、その役で様々な人物を演じるということにもなる。これが、なりすまし芸のような感覚で、楽しめるところでもあり。

一方で、強迫性障害の薬が切れた途端、しゃっくりが止まらないような しゃべり方で、『ッン、ッン』となり、片目のまばたきも止まらず、これが、ウィンクのようで。シリアスなシーンで、真面目に話しながら、この状態になるのも面白く。

主人公は、詐欺師なのだが、流儀のようなものを持っており。騙すことを楽しんでいるのでもなく、人をだまして、得られたお金を地道に貯金していたりもする。正しい事を行っている訳ではないため、そこに、強迫性障害とも結び付きそうで。

この映画、最後は、騙し合いで意外な結末を迎えるのだが。やはり、悪事を積み重ねれば、報いがあるというのも感じられ、終わり良ければというところで暗くもならず、映画としての楽しさもある。




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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 66.薬物だけに怪しげな物語で、異常に活性化した脳の表現も印象的な映画 リミットレス [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2011年に公開された映画『リミットレス』を観たのだが。この映画、薬物の力を借り、どん底の人生から財界で一目置かれた存在にまでなるという 怪しげなサクセスストーリー。脳が異常をきたすと、こんな感じになるんじゃないかという臨場感があり、映像のユニークさもある。

物語は、彼女と別れたことで全く書けなくり、ダラダラと日々を過ごす作家が、主人公。ある日、街を歩いていると、昔の彼女の弟に出会い、普段、20%ほどしか使われていない 脳の能力を100%に引き出すという新薬を貰い、そこから、人生が変わる。

作家としても成功を収め、ギャンブルにも強く、株でも大儲け。そこから、金融ディーラーとして、財界で活躍するようになり、生活も派手に、身なりもどんどん良くなるのだが。一方で、効率よく稼ぐため、大金を借りた ギャングにつきまとわれ、命を狙う怪しげな人物もおり、薬自体も謎めいており、そこで、様々な出来事がある。

新薬というと、やや聞こえはいいのだが、内容としては、麻薬な印象も強くあり。それを使うことで、脳が活性化し、あらゆる情報が記憶され、洞察力も異常に鋭くなるなど頭がフル回転。普段では、あり得ないような能力を発揮し、超人的な感じに。ただ、使い続けることで、徐々に副作用も酷くなり、自分が自分ではなくなるところに、その怖さも伝わってくる。

このときの映像が、こういう風に見えているという感じで、表現もユニークで、雰囲気としても非常に分かりやすく。鏡と鏡を合わせたように、同じ景色が永遠と続いていたり、魚眼レンズのように映像が歪んでいたり、そこを青ざめた顔で、もうろうと歩く主人公の姿がある。

しかも、街を歩き、気づいたら、なぜ、そこにいるのかも分からず、自分でやりつつ、その意識が曖昧で。知らない バーで飲みつつ、知らない女性と寝ており。翌日には、その女性が殺害され、それが、自分が関わっているか記憶も定かではなく。ただ、防犯カメラには映っているため、自分が犯人なんじゃないかと怯えたり。

脳の能力が、発揮できるときには、神業な感じで周りの人からの賞賛もあり、主人公もノリノリなのだが。裏では、薬を飲まなければ、凡人以下なため、飲み続けなければならず、どんどん酷くなる 副作用に追い詰められる。そこに、ツケが回ってくる感じがある。

この映画、ジャンルとしては、テクノスリラーでもあり、技術的にも、ありそうな話なのだが。どちらかというと、ノリも良さそうで暗い物語でもなく。最後は、長いものに巻かれるのではなく、それに逆らうところに痛快さもある。




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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 65.低予算を感じさせない物語、意外な展開に面白さもあり SF映画 月に囚われた男 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2009年に公開されたSF映画『月に囚われた男』(原題 MOON)を観たのだが。近未来な世界で、月で孤独に働く男の数奇な運命が描かれ、怪しげな幻覚もあり、謎に迫るというもので。全くあり得ない話でもないだけに、思うところもある。

監督は、デヴィッド・ボウイ(本名 デヴィッド・ロバート・ジョーンズ)の息子 ダンカン・ジョーンズ。莫大な費用がかかりがちな SF映画を6億円ほどの低予算で作り、制作期間も33日と短く。それでも、それを感じさせない物語で、SFらしいメッセージ性もあり、地味に惹きつけられる面白さがある。

物語は、地球で使われる エネルギーの7割を月で採掘した ヘリウム3でまかない、それを行っているのが、ルナ産業。主人公は、ルナ産業と3年契約し、月で孤独に働く宇宙飛行士 サム。採掘自体は、大きな採掘機が自動で行い、それらを管理しながら、集めたヘリウム3を地球へ送るのが仕事。

月面基地には、サム一人だけ滞在し、サポートするロボット ガーティがいるのみ。ガーティは、人工知能を搭載しているものの、聞かれたことに答えるだけで、話し相手になるようなものでもない。

サムは、任期を終え、妻と娘がいる地球へ帰ることだけを支えに働き、家族とビデオメッセージでやりとりするのを楽しみにしている。衛星が破壊されたことで、ライブ通信ができない状態が続き、これにも意味があり。

まもなく、任期を終えるというところで、奇妙な幻覚に悩まされるようになり。月面探査車を運転中、幻覚に襲われ、採掘機に巻き込まれる事故を起こす。そこで助けられたことで、これまで繰り返し行われてきたことの歯車が狂い、思いもよらない 現実を突き付けられるというもの。

興味深いところとしては、地球から離れた月が舞台なため、目が届かない場所でもあり、そこで、科学技術を悪用していたというもので。主人公は、米国の俳優で、基本は英語なのだが、ルナ産業の月面基地では、韓国語が度々使われている。これは、日本以上に過酷な労働で知られ、自殺率も高いことなどを意識しているのかもしれない。

ちょっとした出来事で、あらぬ方向に転がり出し、そこで、悪事が暴かれるというのも、ありそうな話で。記憶まで操ることができても、人間の不可解さは、常にどこかに残り、やはり、機械とは違うというのも感じられる。

どういう展開になるのかを想像しつつ、最後には、一番の理解者は自分自身となり、友情もあるなど、静かに楽しめる映画だろうか。




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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 64.生と死が感じられつつも、暗過ぎることもなく 追憶の森 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2015年に公開された映画『追憶の森』を観たのだが。渡辺謙とマシュー・マコノヒーの二人が主演を務め、日本を舞台にしたアメリカ映画。自殺をテーマにしつつも、暗さよりも奇妙さがあり、不気味さが漂う アドベンチャーな印象で、意外な観やすさもある。

物語は、アメリカから自殺のために富士の樹海を訪れた アーサー(マシュー・マコノヒー)、そこから抜け出そうと彷徨う タクミ(渡辺謙)が出会い、それぞれの思いを語り合いながら出口を求め、二人の旅が始まるというもの。

自殺の名所として知られ、一度、入ったら抜け出せないという 富士の樹海だけに、簡単に出ることができず。ところどころに、自殺で死んだものもあれば、抜け出せずに死んだものもあり、それらの死体が大自然の中にあるのも不思議な感覚で。これが、映画の中だけの話ではないところに、リアルさもある。

それらの死体から、服や道具など、使えるものを奪いながら先に進むのだが、何が何でもという感じで、これに生へのこだわりも強く伝わってくる。さらに、豪雨などの大自然の厳しさもあるため、流れ込む大量の雨水に押し流されたり、探検や冒険モノのような激しさもあり。

この物語は、富士の樹海での出来事とアーサーの過去が、平行して語られるようになっており。富士の樹海では、生きるのに必死な姿があり、アーサーの過去では、喜怒哀楽が描かれ、物静かな雰囲気もあり、ここに緩急がある。

なぜ、アーサーが自殺しようとしているかというのも、物語が進むに連れて、徐々に理由が違ったものに見えてくるのも興味深く。タクミも、人間味もありながら、あの世に足がかかった感じもあり、この怪しさもあり。

奇妙な物語で、どろどろした悪いイメージが残るようでもなく、邦画とは、違った渋すぎない感じもある。これは、自殺を決意して、アメリカから日本に来ており、そこに、重すぎないポイントもありそうな。




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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 63.見えないものがいるという表現が凄く、危機迫る展開もある SFホラー映画 インビジブル [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2000年に公開された映画『インビジブル』を観たのだが。透明人間になることで、欲望のままに凶暴化し、殺人鬼になるという SFホラー映画。原案は、100年以上も前に書かれた、H・G・ウェルズの小説『透明人間』。テーマとしての古さもあまり感じられず、見えないものを表現するのも凄く。

物語は、天才科学者が主人公で、国の極秘プロジェクトの透明化を研究しており。透明化は、すでに可能ながら、透明化から元に戻すことができず、それが、動物実験で成功する。それを隠しつつ、主人公が、より大きな研究成果を求め、強引に自身の体で人体実験。透明化は成功するも、元に戻すことができなくなり、透明人間になった主人公が、次々と悪事を重ね、それがエスカレートする。

透明化や元に戻るシーンが、かなり細かく表現されており。例えば、透明化では、体の皮膚が消え始め、筋肉が見えるようになり、今度は、筋肉が消え始めと、消える過程もしっかりある。しかも、もだえ苦しみながらなため、動きもありつつ、変化する。17年前の作品で、この細かさは凄く、これがあるからこそ、消えたという実感も強く。

この他にも、見えないけれども、そこにいるかのように見える部分が、いくつもあり。透明人間をうっすら見える姿で表現せず、周りの変化でそれを伝えようとしており。これが、何かを浮遊させているような感じで、手品にも近そうな。

透明人間になった主人公は、悪さをしても見つからないため、凶暴さが加速する。これも、捕まえられるからこそ、法が役に立ち、見えなければ、どうにもならないのが分かる。透明でも、体温はあるため、赤外線スコープのようなもので探したり、消火器を吹き付けたりもするのだが、手間がある分、襲い掛かられるとひとたまりもない。

透明人間というと、誰もが知っており、覗き見というのが、ありがちなイメージだと思うのだが。この映画を観ると、悪い方向へ進むと、何が起こるか分からないという話で、透明人間の印象が、大分、変わった気がする。

最後が、見えない敵に立ち向かい、アクション映画を感じさせる 派手さもあるのだが。これも、透明人間という話からは、想像もできない展開で、そこに驚きもある。ありそうだと思えるからだろうか、意外に飽きずに観ることができた。




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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 62.人との違い、人工知能の危うさも感じられる SF映画 エクス・マキナ [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2015年に公開された映画『エクス・マキナ』を観たのだが。人工知能 AIを通じて、人とは何かを問いかけるような物語で、謎めいたところもあり、怪しげな雰囲気が感じられる SF映画。現在の状況から現実味もあるため、興味深くもあり、楽しめる映画だった。

物語は、検索エンジンで有名なIT企業のプログラマーが主人公なのだが。抽選が当たり、社長宅を訪問したところ、そこが、人工知能の研究所にもなっており。そこで、社長は、孤独にAIの研究を進め、作られた 人型ロボット エヴァを相手に、人工知能であるかどうかのテストを主人公が行うことになる。エヴァは、顔だけが人と変わらない少女、体の部分は、機械的なもので、そこに印象としての複雑さもあり。

行っていたテストが、アラン・チューリングが考案したという『チューリング・テスト』。人工知能との会話で、人間と人工知能の区別ができなければ、合格というものなのだが。本来のチューリングテストは、人とAIに質問し、制限がある中で、返ってきた文字のみで判定など、地味なものらしく。この映画では、ガラス越しに会話している。

エヴァとの会話の中で、人工知能として、人と変わらないかどうかを調べ、それが、お互いの理解が深まることにもなり。人とロボットの違いが、徐々に曖昧になり、主人公の心境に変化もある。部屋の監視カメラで、社長が常に監視しており、作られたロボットではあるのだが、自由に外にも出られず、そこに、監禁されているような、そんな感じにもなる。

ネットでやり取りされる莫大な情報から、人に関するデータを収集し、それが、AIに行かされているため、テストする側の主人公の感情を表情のわずかな違いで読み取ることもでき、手品などで使われるマインドリーディングを彷彿させる。

これにより、テストする側の主人公の方が振り回されることになり、現在でも、人の表情で感情を読み取るというものもあるため、ない話でもなく。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が身近になり、ここで得られた莫大な情報を元に、何かが起こるという 都市伝説もあり、そこにリアル感がある。

社長も、強引なキャラクターで、何をやり出すか分からない雰囲気があり、一方、エヴァも、少女な顔で、行動が人間らしくても、AI。主人公は、どちらを信じるかという流れにもなり、最後には、驚きの展開になる。なんとなく気になっていた疑問が、分かったような、そんなところも、楽しめた。

人には、感情があり、適当さや曖昧さもあるのだが、そこに人間らしさがあり。これをAIで表現しようとすると、もともと白黒ハッキリ付ける仕組みなため、意図的に行うことになり、本来の姿とは違い、偽りにもなる。

しかも、AIは、明確な目的を持って行動しており。この目的が、自身が有利にとなると、人の感覚とも違うため、手段を選ばず。この問答無用な感じが、冷ややかで危うさを含んでいるのだが。また、人は、見た目で様々な感情も芽生え、この良し悪しも感じられる。

同じような 映画では、『EVA<エヴァ>』もあり、こちらの方が、温かみがあり、感情に訴えるものが多く。『エクス・マキナ』は、闇の部分が色濃く、サスペンス感が強いような。

 


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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 61.懐かしさもあり、改めて観ても面白い映画 アイデンティティー [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2003年に公開された映画『アイデンティティー』を観たのだが。映像に遊び心が感じられ、展開にスピード感もあり、最後は、驚くような結末など、映画としての面白さが詰まっており。数年前、映画好きの友人に勧められて観たことがあるのだが、改めて観ても、楽しめる映画だった。

物語は、死刑囚の再審議の話と大雨でモーテルに閉じ込めれた人々の二つの話があり、それが、最後に結びつくのだが。事故を切っ掛けに、モーテルに人々が集まるのだが、それぞれに事情があり、そこで、、護送中の殺人犯と警官も泊まることになり、そこから、次々と殺人事件が起こるというもの。

モーテルは、米国で広まった 車で旅行する人向けの簡易的なホテル。幹線道路沿いにあり、殺風景な何もないようなところに、点在しているような、そんなイメージがあり。米国は、広いだけに、モーテルを利用しながら、車で遠くへというのも分かるのだが、陸の孤島のような 怖さがありそうだ。

集まった人々の意外な共通点もあれば、登場人物が隠していた話というのも、いくつかあり。物語が進むにつれ、殺人鬼は誰なのか、なぜ、殺されるのか、死体がなぜ消えるのかなど、謎めいたところが最後に明らかになり、そこに驚きもある。

この映画、登場人物が多いのだが、それでも、どういう人かというのが掴みやすく、映像もユニークで。様々な出来事に対して、どうして、こうなったのかという理由も伝えており、そこに流れの裏付けもあり。

例えば、誰かが車にはねられたら、はねた側のそうなった経緯も時間をさかのぼって見せており。やった方とやられた方の事情が分かることで、登場人物のキャラも掴みやすいのだが。時間前後するからか、どこか客観的に、落ち着いて観れる感覚にもなる。

この映画、1時間半ほどと短めながら、ノリ良く観れるところもあり、ホラーな感じもありつつ、最後のどんでん返しもありと満足感があるのだが。派手な映画ではないものの、アメリカでは、当時、週末興行成績で初登場1位になり、5週にわたりトップ10入りしていたという話もある。




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