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役に立つ本を読む 6.発想の面白さがあり、読み返す度に気になる部分が変わり、想像力を刺激する絵本 りんごかもしれない [役に立つ本を読む]

絵本というと、小さな子供に読み聞かせるものという イメージがあり、内容も、道徳のような、心に訴えるようなものだろうと思っていたのだが。絵本の中では、異例の売上で、大人も買うほどの人気と聞き、手に取ったのが、ヨシタケシンスケ 著 『りんごかもしれない』。

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この絵本は、想像力というか、発想のユニークさが描かれており、よくある絵本とは違う。目の前にある リンゴから、こんなことも、あんなことも考えられ、いろいろ想像できるという話なのだが、絵本の中だけに、そこから話が広がり、展開があるかもしれないと感じさせるところもある。

発想の面白さがあり、リンゴのように見えて、大きなサクランボじゃないかとか、卵のようなもので、何かが中にいるんじゃないかとか、何かの生物がまるまって、リンゴに見えるだけじゃないか、さらには、こんな髪や帽子が欲しいんじゃないかなど様々。

これだけでも、ユニークさが感じられるのだが、実際には、もっと多くのことが書かれており、しかも、こうだったらという話が、意外と細かく、種類が豊富に描かれていたりもする。絵本なため、文字は少なく、つぶやいている程度なのだが、視覚からの情報が多い。

だからだろうか、一度、通して読んだ後、しばらくして、読み返してみると、以前とは、違った部分が気になる。これが、感情や雰囲気を伝え、イラストの数が少ない絵本では、こうはならないかもしれない。

この本の良さは、想像することの自由さ、考える自由を伝えていることで、頭が柔軟な子供が喜びそうな内容でもあり。この感覚は、大人が失いがちな事でもあるようで、考えさせられる。

この本のように、リンゴが目の前にあったとしても、大人は、これまで、数えきれないほど食べているため、食べ物にしか見えず。それ以外で思うことと言えば、腐っているか、どうかぐらいじゃないだろうか。

大人になればなるほど、どんなことも、これまでの経験から判断してしまうため、想像の余地がない。これは、行動の効率を上げているのかもしれないが、面白味がないため、興味も好奇心も沸かず、単調になりがち。

ただ、想像力が豊かというのも、先を読むことにもつながりそうで。これから何かがあると感じた時に、楽天的に物事を捉えるならいいのだが、逆に、不安ばかりを抱えてしまうと心配性にもなり、良し悪しはありそうで。

それでも、結局、いい事も悪い事も、起こるときは起こり、起こらないときは起こらないため、心配するだけ無駄なようでもあり。何もないのに不安を抱え続けるよりは、いい事があるだろうと思っている方が、楽な生き方とは言えそうだ。

もしかすると、子供のお化けが怖いというのも、想像力が豊かだからかもしれない。子供の頃は、お化けが怖くても、大人になったら気にならないというのは、よくある話で。これを大人になったと言えば、聞こえはいいが、想像力が低下しているのもありそうだ。

想像力については、『クリエイティブ・マインドセット』を読んだときも、できるかどうかで判断せずに、考えることの自由さが感じられたのだが。この絵本からも、それがあり、絵本ならではのイメージとして、伝わってくる良さもある。

想像力を刺激するためにも、この絵本は、役に立ちそうだ。


 


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